日本では健康保険への加入は義務付けられています。少し前までは数か月間の滞納があっても三割の自己負担で医療費を支払うことができていたように思うのですが、市によって取り締まり方が違うのか、私の主人は滞納しすぎていただけなのか、10割負担の保険証が届きました。私と主人は住民票を置いている場所がちがうので保険にもバラバラに加入しています。正直、負担が10割なら保険証いらないのでは?と思ったのですが、そんなことよりも10割負担の保険証が存在していることに驚いてしまいました。

ある日、主人が熱を出したのですがその状態が一向に改善しないので病院に行くことを勧めました。しかし、その時所持していた保険証は10割負担のものです。持っていっても意味のない保険証です。ですが、本人は身体がつらくて保険証を何とかする時間よりも実費でとにかく早く病院で診察をしてもらおうということになりました。

診察してもらった当日は実費で支払っていても、後日保険証さえ持っていけば差し引きした分の差額を返金してくれるので、結果問題はないのですが、このまま支払わない状態を続けていくのはこの先、大きな問題になります。大きな病気をした時に保険がきかないなんてことになったらとても困るからです。体調が良くなってすぐに、市役所へ足を運び、保険料の未払いのうちのいくらかを支払い、とりあえずは3割負担の、しかし、期限が一般の人よりも短いものを交付してもらっていました。